あの会社潰れたんだ、やっぱりね

From:新松尊英@札幌住まいのFP相談窓口

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「あれ、そういえば最近話聞かないなぁ」

 

ふと、車を走らせている時に思い出した、

ある住宅会社『G』のことです。

 

早速Googleで検索したのですが、

元々あったはずのHPが消えていました。

 

あるのは住宅専門の『書き込みサイト』の

情報だけ。

 

詳しく内容を見てみると『倒産』というか

『夜逃げ?』に近い状況で社長が姿を

消したみたいですね。

 

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「引渡後のメンテナンスが受けられない」

「今、建築中なのに連絡がつかない」

「業者への工事代金が未払い状態・・・」

 

こんな散々な内容がつづられていますが

建設中の方は特に悲惨ですよね・・・

 

ただ、私はその内容を見てこう思いました。

 

「やっぱり・・・潰れると思ったよ」

 

 

【倒産は必然だった】

 

私は正直、この会社は長く続かないだろう

と思っていました。

 

ぶっちゃけ、もう少し長く続くと思って

いたのですが想像以上に短命でしたね。

 

以前、ある友人から

「知人の紹介で○○って会社で家を

建てようと思うんだけど、どう思う?」

と相談されたことを思い出します。

 

○○はご想像の通り、倒産した『G』。

 

友人には、

 

「うーん、良さそうに見えるけどあまり

お薦めはできないなぁ。もっと良い会社も

たくさんあるし・・・」

 

という感じで軽~く辞めるように

伝えていました。

 

当時から倒産するとは思っていたものの、

確実に断定することはできませんからね。

 

とはいえ、私が思った通りになった訳です。

 

・・・さて、では私がなぜ

『この会社は長続きしないだろう』

と思ったのか??

 

要因は様々ですが、大きく区分けして

4つ』思い当たることがありますので、

今回はそれをシェアしたいと思います。

 

 

【社長の人間性】

 

今は情報社会ですしSNS等で簡単に

その人の人間性が見えてしまうことも

多くありますよね。

 

社長個人のフェイスブックページを見ると

家づくりについての投稿はほとんどなく、

 

「こんな高級なお店でお酒を飲んでます!」

「こんな車を購入しました!」

 

といった“俺ってすごいでしょ”と言わん

ばかりの投稿ばかりが目立っていました。

 

また、たまたま私の知人がこの社長と

同級生ということで、人となりを色々と

聞いていたのですが、

 

お金にものを言わせる性格で、『割り勘』で

一緒に夕食を取れる友人もいなかった

みたいですね・・・

 

『俺の金で夜飯食いに行く人、集合!』

みたいなことも多かったそうです。

ちょっと悲しいですよね。

 

大切な家づくりをするにあたり、やはり

尊敬できるプロにお願いするべきだと

私は思いますが、

 

こちらでは全くそういった感覚に

なれませんでした。

 

 

【金額が安すぎる】

 

雑誌やHPを見ても正直、「見た目」は

そこまで悪くありません。

 

無垢の床材やオーダー品の収納等、

そこそこお金がかかっているだろうと

想像していました。

 

しかしある業界内の情報から、他の同規模

の会社と比べて、著しく建物の金額が安い

ことがわかりました。

 

理由は簡単で、とりあえず契約をたくさん

取る為に『利益』を最小限しか取らず、

安売りをしていたからです。

 

安売りは購入者からすると当然嬉しいの

ですが、経営に大切なのは「売り上げ」で

はなく「利益」です。

 

2,000万円の家を売れた!(売り上げ)

しかし、儲けが50万円…(利益)

 

大切なのは利益です。いくらの家を売る

のかは重要ではありません。

 

利益がわずかしかないのであれば、

会社を長く続けていくのは正直、厳しい。

 

事務所代、広告費、メンテナンス費等を

この利益から捻出するからです。

 

さらに、『安売り』が身についてしまうと、

『安売り以外で売ることができない癖』が

ついてしまう為、後々利益を取りたくても

契約そのものが取れない状況に陥って

しまうのです。

 

結果、また安売りをせざるを得なくなり、

利益が確保できない。

 

棟数は伸びるけど、その分のメンテナンス

費用を捻出できないという悪循環。

 

やはり事業を永続的に続けていく為には

利益は必要不可欠なのです。

 

安すぎる住宅にも注意が必要です。

 

 

【業界内の評判が悪い】

 

一軒の家を建てる時には、

・基礎工事

・足場工事

・大工工事

・住設(キッチン・トイレ等)工事

・照明工事

・外壁工事

・給排水工事

などなど、様々な業者さんの手助けが

必要不可欠になるのです。

 

全てを自社で抱えている会社は少なく、

住宅会社が受けた工事を下請けの協力会社

に委託するのが一般的です。

 

しかし、その協力業者さんから

 

「社長の対応が悪い」

「工事代金の支払いが遅れる」

「約束通りの工事代金を払ってくれない」

 

といった悪い評判が立つことによって、

以後工事を受けてくれる業者がいなくなる

ことがあるのです。

 

先程の『安売り』にも繋がるのですが、

安い金額で契約を取る(取った)為、

利益を確保するためには協力業者さんへの

支払額を無理矢理、減らすしかなくなる。

 

結果としてそれ以降、契約を取っても

それを工事してくれる協力業者がいない。

 

メンテナンスを依頼されても、

「もうあなたの会社の仕事は受けません」

と協力業者に言われてしまい、結果的に

顧客がメンテナンスを受けられない。

 

この悪循環に陥ると、会社の評判は

ガタ落ちになってしまいます。

 

結果的に新規の契約も取れなくなって

しまうでしょう。

 

 

【家づくりに『想い』が感じられない】

 

先程、雑誌やHPを見ると

「見た目はそんなに悪くはない」

と書きました。

 

ガルバリウムを使ったモダンな外観と、

無垢の床材をふんだんに使った内装。

 

2030代に人気の雰囲気は十分あります。

 

ただ何百、何千棟というマイホームを

見てきた私からすると、細かい部分で

家づくりに対して『熱意』のようなものが

全く伝わってきませんでした。

 

「もっとここをこうすれば素敵なのに

なぜそうしないんだろう・・・」

と思うことばかり。

 

これは家づくりに対する気持ちが強くなく、

要するに家づくりを通して

『金儲けができればOKでしょ』

という感覚なんだと思います。

 

利益は大切です。

そして生活していく為の収入も大切です。

 

しかし、それがすべてではありません。

 

良い家を建てている会社の社長とお会い

すると、例外なく建築やマイホーム、

お客様に対する強い想いがあるのです。

 

これは何となくの感覚ではなく、

私の経験から実証されているものです。

 

「この家には作り手の想いが伝わってくる」

 

こう思える家をつくっている会社は

永続していけると私は信じています。

 

 

・・・・・・

 

今回の内容をすべて活かしたくても

できない部分があるかもしれません。

 

SNSをやっていない、非公開なんてことも

あるでしょうし、業界内の評判はなかなか

わかりませんよね。

 

なので、シンプルに家をつくる作り手の

人間性を判断してみてください。

 

おそらく、あなたは家を建てるのは

初めての経験でしょう。

 

しかし、今までの人生の中で、

数百人、数千人という人との出会いを

経験しているはずです。

 

その経験を活かして、作り手の人間性を

しっかりと見極める。

 

このシンプルな考えでOKです。

 

 

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新松 尊英
札幌住まいのFP相談窓口代表。札幌で住宅会社の営業マンとして働いた後、中立的な第三者立場から住宅購入の相談ができる仕組みを確立するために独立。

保険や住宅を売ることを目的にせず、有料で相談を受けている住宅購入専門のファイナンシャルプランナー。そのスタイルが支持され、札幌市近郊を中心に累計1,000件以上の住宅コンサルティングをおこなっている。