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『頭金はたくさん入れた方が良い』は間違い

From:新松尊英@札幌住まいのFP相談窓口

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住宅ローンについての相談が多い当事務所。

 

適正な予算を診断した後に一番多い質問は

「頭金はどのくらい入れるべきですか?」

です。

 

家を購入するとき、9割以上の人が

住宅ローンを利用します。

 

借りる金額はそれぞれですが、多くの方が

 

『住宅ローンをたくさん借りてしまうと、

その分、利息の支払いが多くなるので、

できるだけ現金を入れた方が良い』

 

と考えているようですね。

 

確かに多く借りれば、多く金利がかかる。

金利、利息については、その通りです。

 

だからこそ、

 

・頭金はできるだけ入れた方が良い

・住宅ローンはできるだけ借りずに、

 現金を使うべきだ

 

こう考えてしまう方が、とても多いですね。

 

しかし・・・

 

これは間違いです。

 

確かに住宅ローンを多く借りれば、

その分、多くの利息を払うことになります。

 

もったいないな…と、思うかもしれません。

 

しかし利息のことだけを考え、できるだけ

現金を入れようとするのは非常に危険です。

 

危険ですし、場合によっては損をする

可能性すらあります。

 

今回のお役立ち情報では、その理由を

5つ』ご紹介しますね。

 

 

1.大きな出費が控えている

 

典型的な例が、車の購入を控えている

場合です。

 

現在乗っている車をもうそろそろ

買い替えしないといけない。

 

300万円の新車を購入しようと考えており、

一括ではなく、カーローンを検討している。

 

しかし・・・

 

カーローンの金利は住宅ローンの金利と

比べ、圧倒的に金利が高いんです。

 

カーローンと同様に、教育ローンも

住宅ローンに比べ、金利水準は非常に高い。

 

その為、近い将来に他のローンを組んで

支払いをしないといけないものがある場合、

その為に現金を残しておくことが得策です。

 

 

2.もしもの場合の預貯金を残す

 

今の時代、何があるかわかりませんよね?

 

例えば、リストラであったり、

お給料の減額であったり・・・

 

残業代が出る企業にお勤めの方でも、

社内の風潮として「残業がNG」になると、

一気にお給料が減額になります。

 

このように見込んでいた収入がいきなり

減額になってしまった場合、その収入を

補填する為には、貯蓄が必要になります。

 

理想は、生活費の1年分・・・

少なくとも『全く貯金がない』というのは

非常に危険です。

 

また、想定外の出費が必要になってしまう

こともあります。

 

例えば、

・車が壊れた、買い替えないといけない

・子どもが大きな病気になってしまった

・ご両親が亡くなり、葬儀費用がかかる

 

などなど、色々とありますよね。

 

こういった場合に備えて、ある程度の

預貯金を残しておくことは必須です。

 

 

3.住宅ローン控除を上手に活用

 

ローンの残高に応じて、年末に所得税、

住民税からの還付を受けることができる

仕組みが「住宅ローン控除」といわれる

ものになります。

 

これは住宅を購入したら必ず受けられる

制度ではなく、

 

住宅ローンを活用して家を購入すると

受けられる制度になります。

 

控除される金額は、その年の年末に残って

いる『ローン残高の1%』が上限。

 

ローンが3,000万円残っていれば30万円、

2,500万円残っていれば25万円。

 

その為、あなたがその年に支払った所得税

と住民税(上限あり)の金額によっては、

住宅ローンを多く借りていることで税金の

還付を多く受けられる可能性があるのです。

 

あなたの納税額によっては、利息分よりも

還付金の方が多くなる場合もあります。

 

なので、むやみやたらに現金を入れた方が

お得になるという訳ではないのですね。

 

 

4.団体信用生命保険の存在

 

住宅ローンを利用する際には、

一部の例外の除き、金融機関の指定する

『団体信用生命保険』という生命保険に

加入しなければなりません。

 

この保険は、住宅ローンを組んだ後に、

借りた人が亡くなったり、契約によっては

ガンになった場合等に、残りの住宅ローン

がチャラになるという保険です。

 

あなたがもし、3,000万円のローンを組み、

家を購入した後に亡くなってしまった場合、

団体信用生命保険に加入していれば

ローン残高が0円になります。

 

残された家族が、引き続きローンの支払い

をしていかないといけないということには

ならないのですね。

 

さて、このことを踏まえて・・・

 

もし、3,000万円の家を購入するとき、

現金を3,000万円持っているとしましょう。

 

その時、どちらの選択をしますか?

 

A:現金3,000万円、ローン0円で買う

(貯金残高0円)

B:現金0円、ローン3,000万円で買う

(貯金残高3,000万円)

 

Aで買えば、金利はもちろんかかりません。

Bで買えば、金利はかかってしまいます。

 

しかし・・・

 

もし、住宅購入後にあなたが亡くなって

しまったり、ガンになったとしたら?

 

Aの場合

・家は残る

・もちろん住宅ローンの支払いはなし

・貯蓄残高は0

 

Bの場合

・家は残る

・住宅ローンの支払いは団体信用生命保険

のおかげで0円になる!

・貯金残高は3,000万円!!

 

どうですか?

天と地ほどの差がありますよね。

 

このように、住宅購入後の人生の中で

『死』や『ガン』などのリスクを考えると

必ずしも現金を入れることが正解ではない

ことが実感できるのではないでしょうか。

 

住宅ローンを借りることは、大きな金額の

生命保険をかけるのと同じ意味を持ちます。

 

 

5.住宅ローンの金利以上に運用ができる

 

例えば、あなたはあと100万円、

頭金を入れようか迷っています。

 

住宅ローンは『金利1%』と仮定。

 

100万円を1%10年間借りると、

利息を含めた総支払額は1,051,249円です。

 

51,249円の利息を支払う必要があります。

 

それなら頭金を入れた方が良いのでは?

と思いますが、例えば

 

100万円を住宅ローン金利の1%よりも

高い利率で運用することができるとしたら

どうでしょうか??

 

運用とは、投資信託や株式投資、変額保険

といった商品で「お金を増やす」ことです。

 

100万円を頭金ではなく、運用に回し、

1年間で2%ずつ』で増えたとしたら、

 

1,000,000円は1年で1,020,000円となり、

それが10年間続くと・・・

 

1,200,000万円になることになりますよね。

(※単利計算)

 

住宅ローンを利用し、利息51,249円を

払ったとしても、手元の100万円を運用し、

200,000円の運用成果を得れるなら…

 

頭金として入れずに、運用に回した方が

良さそうですよね。

 

なので、もしあなたが投資に興味があり、

住宅ローンの利率以上の運用成果を出せる

なら、住宅ローンをできるだけ借り、

自己資金は投資に回す方がお得になります。

 

これは、非常にレベルの高い話ではありま

すが、実際にこのようにして自己資金を

運用に回している方もいらっしゃいます。

 

 

・・・・・・

 

このようなことから、必ずしも頭金を多く

入れる事が正解とは限りません。

 

将来の支出予定や、もしもの出来事に対し、

どのような対処をしようと考えているかに

よってベストな選択は変わってきます。

 

その他にも

・年齢や職業

・貯蓄残高と購入金額

・心理的要因、性格

などによってもベストな提案は変わります。

 

にしてもまずは、何でもかんでも

「金利が勿体ないので、頭金を使う」

は間違いであることを理解してもらえれば

と思います。

 

是非、この5つの項目を参考にし、手元に

残すべきお金のことも考えてみてください。

 

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