変動金利→固定金利への借換えは無理

From:新松尊英@札幌住まいのFP相談窓口

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99%以上』

と言っても過言ではありません。

 

何が?

 

家を購入する時に住宅ローンを

利用する人の割合です。

 

土地、建物、諸費用、家具家電など、

住宅購入費用の全額を現金で支払う家庭は

100家族中1組いないでしょう。

 

そのくらい多くの家庭が当たり前のように

住宅ローンを利用しています。

 

特に今は『歴史的な低金利』と言われる程、

金利が低いですからね。

 

金利が変わらない安心感のある固定金利は、

変動金利と比べて少し金利が高いものの、

それでも十分“激安”の状況です。

 

さらに金利の低い変動金利といえば・・・

ほぼ銀行の“儲け”がありません。

 

このまま低金利が続いても銀行は潰れない

のかな?と本当に心配になるくらいです。

 

(いや、続かないだろうな…)

 

個人的には、長期的に見ると変動金利は

上昇するだろうと思っています。

 

答えは20年、30年経たないと

わかりませんけどね。

 

 

今は変動→のちのち固定金利??

 

こんな質問をされたことがあります。

 

「今は金利が低いので変動金利を選ぼうと

思うんです。

 

そして、金利が高くなってきたら

“借換え”をして安心の固定金利に

切り替えようと計画をしています。

 

どう思いますか?」

 

借換えとは、その名の通りで、

今借りている銀行→他の条件の良い銀行へ

ローンを借り直すことを言います。

 

『安心の固定金利』も魅力的だけど、

『金利が安い変動金利』の方が

さらに魅力的だから変動金利で!

 

そして金利が上がりだしたら、固定金利に

”借換え”をしようという作戦のようです。

 

あなたはこれを聞いてどう思いますか?

 

「私もそうしようと考えていた!」

と、いうことなら超危険ですよ。

 

 

変動→固定への借換えはできない?

 

変動金利で借りていようが、

固定金利で借りていようが、

借換えをすることは仕組上は可能です。

 

変動→変動

変動→固定

固定→変動

固定→固定

 

借換えの選択肢は色々ありますからね。

 

しかし、

『金利が上がったら変動金利→固定金利』

という借換えは十中八九、ほぼ無理です。

 

繰り返します、ほぼ不可能です。

 

なぜならば、

「変動金利が上がりだした時、

同じく固定金利も上がっているため、

借換えしようという気にならない」

からです。

 

 

具体例で考えてみましょう

 

変動金利0.7%

固定金利1.6%

→その差は0.9%

 

今、目の前に選択肢が2つあります。

 

この時、変動金利を選ぶ人の心理としては

「変動金利は安い!」

「固定金利1.6%は高い!」

と思っているはずです。

 

固定金利1.6%を安いと思っているなら

安心の固定金利を選ぶはずですから。

 

では、その変動金利が0.7%1.2%

0.5%金利が上がったとしましょう。

 

「徐々に金利が上がってきたな・・・

このまま上がり続けるかもしれない・・・

それなら今のうちに固定金利に借換えを

してしまおう!」と思い立ちました。

 

そして銀行へ相談しに行くと、

固定金利も同様に0.5%金利が上がり

2.1%になってしまっています。

 

・・・・・・

 

さて、この時2.1%の固定金利に借換えを

しようという心理になれるでしょうか?

 

変動金利1.2%

固定金利2.1%

→その差は0.9%

 

数年前と同様に0.9%安い変動金利に

魅力を感じると思いますし、

 

1.6%が高いと思った人が2.1%に魅力を

感じるとは到底思えません。

 

借換えをするときには、登記や印紙代、

事務手数料など色々費用もかかりますから、

「それなら今のまま、変動金利で継続する」

という思考、判断になるのが普通でしょう。

 

このように借りている人の心理を考えると

「金利が高くなってきたから、

固定金利へ切替えしよう」

は非常に難しいのですね。

 

※勘違いされている人もいるのですが、

固定金利も店頭の基準金利は上がります。

 

固定されているのは、固定金利でローンを

組んだ人が『ローンを組んだ時の店頭金利で

固定』されるだけですからね。

 

・・・・・・

 

できるだけ利息を払いたくないと

考える気持ちはみんなが持っています。

 

私もできることなら利息なんて払わずに

家を持ちたいと思います。

 

そのため、金利の低い変動金利は

めちゃくちゃ魅力的です。

 

しかし、住宅ローン金利が今後、

・上がる

・下がる

・変わらない

残念ながら、これは誰にも分りません。

 

だからこそ住宅ローンの金利タイプを

選ぶ上で重要なのは、

 

どのような状況になったとしても

支払っていける金利タイプを選ぶこと、

 

そして定期的にメンテナンスできるような

住宅ローンの借り方にしておくこと、

 

この2つなのです。

 

p.s

ちなみに変動金利から固定金利へ借換えを

する人がゼロという訳ではありません。

 

できないのは、あくまでも

『金利が上がったら変動金利→固定金利』

にという思考の場合に限ります。

 

『現在借りている変動金利と同じ金利で

固定金利へ切り替えができる場合』

などは別ですからね。

 

ただ、現在の変動金利の基準まで

固定金利が今後下がるかというと・・・

可能性は限りなく低いと思います。

 

 

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新松 尊英
札幌住まいのFP相談窓口代表。札幌で住宅会社の営業マンとして働いた後、中立的な第三者立場から住宅購入の相談ができる仕組みを確立するために独立。

保険や住宅を売ることを目的にせず、有料で相談を受けている住宅購入専門のファイナンシャルプランナー。そのスタイルが支持され、札幌市近郊を中心に累計1,000件以上の住宅コンサルティングをおこなっている。