タダより高いものはないの本当の意味

From:新松尊英@札幌住まいのFP相談窓口

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「新松さんってお金取るんですね?

ファイナンシャルプランナーって無料で

相談受けてくれるものだと思ってました」

 

・・・

 

これは、あるお客様に言われた言葉です。

 

ファイナンシャルプランナーという職業は

まだ認知度も低いですし、相談するのが

当たり前という世界でもありません。

 

その為、一般的には無料相談にしている

FPも多く、逆に相談を有料にすることで、

集客のハードルがかなり高くなってしまう

可能性がある世界なのです。

 

しかも多くの方が持っているイメージとして

相談料を無料にしているFPに対しては、

『無料=非営利目的=良い人』

と、映るかもしれませんが、

 

逆に、相談を有料にしているFPには、

『有料=お金儲け=悪い人』といった

イメージを持ってしまうかもしれません。

 

まぁ、悪いイメージとまではいかなくても、

『有料より無料の方が良い!』

と思うのが“当たり前”の感覚ですよね。

 

これには、とても共感できます。

 

と考えると、私も無料で相談できますよ!

ってアピールした方がお客さんの数は

確実に増えると思います。

 

が、しかし。

 

お客さんが増えるとわかっていても

私は相談料を無料にはできません。

 

なぜなら・・・

 

相談料を頂いた方が、確実にお客様に

メリットを提供できるからです。

 

 

なぜ『無料』が成り立つのか?

 

そもそも、

『なぜ無料で相談に乗れるのか?』

を、あなたは考えたことがありますか?

 

私のところへ有料で相談に来てくれる方は

『無料相談ってなんか怪しくて・・・』

と言うのですが、実際には無料相談に

不信感を感じる方が少数派でしょう。

 

無料!タダ!0円!ラッキー!

普通に考えれば嬉しいことです。

 

が、気をつけなければ、時と場合によって

『タダより高いものはない・・・』

状況に陥ってしまいます。

 

大切なので、もう一度言いますよ?

 

『なぜ、無料で相談に乗れるのか?』

 

今回はそのカラクリと、無料相談のせいで

あなたに巡り巡って襲い掛かるかもしれな

いデメリットについて触れておきますね。

 

 

生命保険の契約手数料

 

定番なパターンとして、無料で相談に乗り

家計の見直しをします!という名目で

『保険の契約を取るパターン』があります。

 

実は世の中のファイナンシャルプランナー、

ファイナンシャルアドバイザーと名乗って

いる人の95%以上が『保険屋さん』です。

 

無料で相談を受け、家計の適正化と題し、

その流れで保険契約を取ろうとしてきます。

 

保険の営業マンは契約を取ると、保険会社

から契約手数料というお駄賃をもらえます。

 

これが保険屋さんの収入源。

 

無料で相談に乗るのですから、そのFP

あなたから何が何でも保険の契約を

取りたいと思っているでしょう。

 

その為・・・

 

「今、払っている保険には無駄が多いです」

→今のものから、こっちに切替えましょう

 

「もし入院したら、お金がかかりますよ?」

→医療保険に入りましょう

 

「老後、不安ではありませんか?」

→個人年金に加入してお金を貯めましょう

 

このようにたくさん保険の提案を

してくるでしょう。

 

契約も1つより、2つ、3つと多く取りたい

と思っているでしょうから、過剰に保険に

加入されられる可能性もあります。

 

無料だから相談したはずなのに、結果、

必要以上に無駄な保険料を払うことに

なってしまった・・・

 

このような人を私はたくさん見てきました。

 

ファイナンシャルプランナーというものの

イメージを悪くしかねないので、

本当に悲しく思います。

 

 

フラット35の契約手数料

 

無料の住宅ローン相談の場合・・・

 

全期間固定の住宅ローン、フラット35

契約したときに発生する手数料を目当てに

しているFPがいます。

 

フラット35の契約は、色々な代理店を

経由して契約することができるのですが、

 

仮に3,000万円のローンを組んだ場合、

その代理店や募集人に1015万円程度の

販売手数料が入る仕組みになっています。

 

この手数料収入が目的のFPなら

『今は固定金利の時代です!』

と、他の金融機関には触れずフラット35

オススメしてくるでしょう。

 

フラット35があなたにとって本当に

ベストな住宅ローンなら問題ありませんが、

 

本当は、他の銀行でローンを組んだ方が

35年の総返済額が100万円以上少なくなる

可能性があるかもしれません。

 

ただ、無料相談でそのようなアドバイスを

してくれるFPはいないでしょう。

 

なぜなら、その銀行を紹介しても銀行から

紹介料をもらうことはできないからです。

 

だからこそ、契約手数料が合法的に貰える

フラット35をお勧めするのです。

 

無料相談で100万円損する選択と、

10万円の有料相談で100万円得する選択、

あなたならどちらを選びますか?

 

答えは聞くまでもありませんね。

 

 

住宅会社からの紹介料

 

最近、無料であなたにぴったりの住宅会社

を紹介しますよという住宅相談サービスが

増えてきましたね。

 

大きなショッピングモールに相談窓口を

構えている会社もありますが、正直、

かなりテナント料も高そうです。

 

相談員も数人揃えてますから、

人件費もなかなかかかるでしょう。

 

なのに『無料!』

 

普通に考えたら赤字ですよね・・・。

と、いうことは裏があるわけです。

 

では、なぜ無料でできるかというと・・・

 

『あなたからお金はもらわないものの、

紹介された会社で家を建てる契約をしたら

その住宅会社から紹介料をもらう』

 

と、いうシステムになっているからです。

 

例えば・・・

 

あなたが無料相談所に行き、

「あなたにはAという工務店がお勧めです」

紹介してもらう

その流れから、あなたはA工務店と契約

A工務店は、無料相談所に紹介料を支払う

 

このような流れになっているのです。

 

この流れだけ見ると、あなたにデメリット

はなさそうに思いますよね。

 

しかし、ここにも問題点があるのです。

それは・・・

 

 

相談所に払う紹介料が高すぎる!

 

これは実際に私が住宅会社で働いていた

時にあった実話ですが、この無料相談所に

払う紹介料が高すぎるんですよね。

 

実際にどのくらいかというと、

契約金額の35%です。

 

2,000万円の物件の場合・・・

100万円!かなりの金額です。

 

私が働いていた会社の利益率は約20%

 

2,000万円の物件で利益が400万円です。

そのうち、紹介料として100万円、つまり

利益の25%を払わないといけない・・・

 

これ、かなりきついです。

 

そうなると、どうなるでしょう?

 

答えは、通常2,000万円の物件なのに

その無料相談所経由で来たお客様には

無料相談所への紹介料100万円を見越し、

2,100万円で売らないといけないのです。

 

無料相談所に支払う紹介料をお客様、

つまりあなたからもらわないといけない

ということになります。

 

無料相談所を経由して相談に行った為に、

通常価格よりも100万円も高い金額で

契約しないといけない可能性があるのです。

 

これは実質、『無料相談』ではありませんね。

 

※もちろん、お客さんはこの内情は

知らない為、他の人よりも高い金額で

買ったとは思っていません。

 

 

タダより高いものはない

 

と、よく言われますが、最近この言葉の

意味を痛感するようになってきました。

 

世の中には無料でやっているサービスが

色々とありますが、それには何かしら

裏があるということに気づいたからです。

 

もちろん、無料でもその裏にある儲けの

カラクリを推測し、納得ができるなら

無料システムを活用するのもアリでしょう。

 

しかし、これを理解せずに『無料』という

だけで『良いサービス』と飛びついて

しまうのは超危険です。

 

タダより高いものはない。

注意してくださいね。

 

それでも無料相談に魅力を感じるなら・・・

私はこれ以上、止めません(笑)

 

 

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新松 尊英
札幌住まいのFP相談窓口代表。札幌で住宅会社の営業マンとして働いた後、中立的な第三者立場から住宅購入の相談ができる仕組みを確立するために独立。

保険や住宅を売ることを目的にせず、有料で相談を受けている住宅購入専門のファイナンシャルプランナー。そのスタイルが支持され、札幌市近郊を中心に累計1,000件以上の住宅コンサルティングをおこなっている。