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【質問回答】札幌版次世代住宅について

From:新松尊英@札幌住まいのFP相談窓口

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先週、この役立ち情報で説明して欲しい

質問を受け付けたところ、多くの方から

たくさんのご質問をいただきました。

 

丁寧に質問をしていただいた皆さま、

どうもありがとうございました。

 

今回は、

「札幌版次世代住宅の補助金」

についてご質問がありましたので、

回答したいと思います。

 

 

札幌版次世代住宅とは?

 

北海道札幌市は日本でもかなり寒い地域で、

かつ人口も多い地域ですよね?

 

多くの人々が生活していくなかで、

自然と冬の暖房エネルギー消費量が多く、

CO2(二酸化炭素)排出量が多い都市です。

 

そのため札幌市は2012年から現在まで、

 

「暖房エネルギーを抑えられる高性能な

家を建てるなら、補助金を出しますよ!」

という制度と補助金をつくりました。

 

これが「札幌版次世代住宅補助金」です。

※超ざっくりですが…

 

札幌市では、家の性能を上位から

・トップランナー

・ハイレベル

・スタンダード

・ベーシック

・ミニマム

・該当なし

と、6つのレベルに分けています。

 

札幌版次世代住宅レベル

 

気になる補助金の金額ですが、申請年度と

性能によってコロコロ変わります。

 

札幌版次世代住宅補助金推移2

 

今までは、こんな感じでした。

 

性能の高い家を建てれば、

『補助金がもらえる可能性がある!』

くらいに考えておけば良いかなと思います。

 

 

質問内容です

 

いつも“お役立ち情報”を

楽しく拝見しています。

 

新松さまは『札幌版次世代住宅基準』に

ついてどのようにお考えでしょうか?

 

私自身は、

「札幌市のお墨付きで、そこそこ性能の

いい家を補助金をもらいながら建てられる

ので、良い制度なのでは?」

と思っています。

 

しかし、札幌では年間に数千棟の

戸建てが建てられているにも関わらず、

補助金の申込数は200程度しかなく、

少ないのでは?と思っています。

 

なぜ、こんなに少ないでしょう。

●単に補助金の知名度が低いのか?

●基準を満たせる工務店が少ない?

●もしかしてそんなに良い基準ではない?

●申請が面倒?

●抽選だからはじめから諦めている?

 

スタンダードレベルであれば、

大きな追加料金もなく補助金がもらえれば

おつりがでる工務店がたくさんあるので、

 

我が家では、スタンダードレベルの

補助金を利用したいと思っております。

 

新松さまは、どう思いますか?

※一部わかりやすく削除、修正部分あり

 

・・・・・・

 

詳しく質問していただきまして、

ありがとうございました。

 

とても勉強されている感じがしますので、

ほぼおっしゃる通りなのではと思います。

 

 

金銭的なメリットはあるか?

 

札幌版次世代住宅の申請をするかどうかは、

「金銭的なメリットがあるか?」ですね。

 

例えば、2019年度にスタンダードレベルの

家を建ててたら補助金は80万円でした。

 

ある工務店で家を建てたいと考えており、

その工務店の標準スペックで建てたら

建物金額は2,500万円だとしましょう。

 

これをスタンダードレベルにするのに、

 

・さらに200万円かかるのか?

・50万円プラスでOKなのか?

・標準スペックでスタンダードをクリアか?

 

このあたり次第ですね。

 

単純に補助金が当選することでプラスに

なるなら申請するべきだと思いますし、

 

補助金が当選したところで、持ち出しが

100万円以上になってしまうなら、

個人的にはやらないかなと思います。

 

個人的にコスパがよく狙い目だと思うのは

「スタンダードレベル」で申請数も極端に

スタンダードが多い結果になっています。

 

トップランナー、ハイレベルにするには

お金がかかりすぎて持ち出しが多くなる。

※たぶん技術的にできない工務店も多い

 

ベーシック30万円はオプション無しで

クリアできるレベルではあるが、

工務店によっては補助金の申請手数料が

『10万~20万円前後』かかるため、

あまり大きなメリットにはならない。

 

こんな感じです。

 

プラスアルファでいえば、

そのレベルの家を建てた後に光熱費で

どれだけ回収できるのか?という点ですが、

 

これについても一番回収しやすいレベルが

「スタンダードレベル」だと思いますし、

個人的にはハイレベルやトップランナーに

する必要性は感じません。

 

ハイレベル以上のスペックにするために

発生した費用を光熱費だけで回収するのは

難しいと思っているからです。

 

上記のような計算で金銭的なメリットが

出るかどうかの判断がある程度できますね。

 

現在の平均的な住宅性能を考えると、

ほとんどのケースではスタンダードの

補助金申請をした方が良さそうな感じです。

 

 

忘れてはいけない費用

 

ただし、次の点も大切な検討要素です。

 

それは、新居が完成するまで発生する

『家賃』を加味することです。

 

札幌版次世代住宅のネックになるのが、

・申込のタイミングが限られている

・抽選である(可能性が高い)こと

なんです。

 

ザックリ申込みのタイミングは、

3月~6月で応募多数の場合は抽選になる。

 

タイミングがドンピシャで合えば、

申請しても良いと思いますが、

 

「応募の期日を逃し、申請するなら来年」

「しかも当選するか抽選だからわからない」

 

みたいな形になってしまうのであれば、

現在の住んでいる賃貸アパートの家賃が

無駄にかかってしまう可能性があります。

 

普通に家を建てていくスケジュールと、

補助金申請をして完成するスケジュール、

そこに発生する家賃も含めて検討ですね。

 

 

普及しないもう一つの理由

 

前述の通り、この補助金を受けるためには

「決められた期間に申請して当選をする」

必要があり、

 

さらに当選した場合には、

「決められた期間内に工事を完成させる」

必要もあります。

 

具体的には、3月~6月に申請して、

7月以降に着工し、翌年2月末くらいまで

完成させるイメージでした。

 

このことから多くの人がこの補助金を

受けて家を建てたいとなった場合、

どのようなことが起こるか?というと、

 

ほとんどの人が同じ時期に家を建てたい!

と集中してしまうのです。

 

結果的に「工事の集中する期間」と

「工事がない期間」が発生してしまいます。

 

これをハウスメーカーや工務店は

とても嫌がります。

 

年間に36棟の家を建てる場合、

「1ヶ月あたり3棟ずつ着工する」

これがベストであり、

 

「●月は10棟着工だが▲月は着工がゼロ」

という状況は好ましくありません。

 

そのため、“あえて”たくさんのお客様へ

この補助金の存在を説明していなかったり、

 

場合によっては、補助金制度自体を

「あんまり意味ないですよー」

みたいな感じで、申請させないように

しむけている会社もあるでしょうね。

 

ぶっちゃけシンプルに

「申請するの、めんどくせー」

って思っている会社もあると思います。

 

これも普及しない原因ではないでしょうか。

 

 

令和2年の大幅改定

 

これから家を建てようと思っている方が

対象になるのは、2020年度の補助金ですが、

かなりの改定があります。

 

まずは補助金の金額が減ること。

 

そもそもベーシックレベルは

補助金の対象外になります。

 

これは、すでに札幌市で家を建てるなら、

「ベーシックは標準だから補助金ナシね!」

という札幌市の考えだと思います。

 

スタンダードも80万→50万に減額です。

 

さらに、とても大きな変更点がありました。

 

それは、

「抽選→当選→着工・完成→補助金もらう」

ではなく、

 

「着工・完成→補助金申請→応募多数なら

抽選→当選したら補助金もらう」

 

この流れになったということです。

 

大きな変更に感じないかもしれませんが、

「補助金がもらえるかどうか?」

わからない状態で着工することになります。

 

今までの思考であれば、

補助金の申請を出す

抽選で当選した

そのレベルにあった家を建てる、

オプション料金もかかるなら、

それも計算して建てる

完成したら補助金もらう

 

このような感じでしたから、

もし補助金の抽選がハズレたら、

あえてオプション料金を払わずに

「普通レベル」で家を建てる選択肢も

あったわけです。

 

しかし、今年はそれができません。

 

もらえるか、もらえないかは、

「家が完成して申請してから次第」です。

 

そのため、今年度の札幌版次世代住宅の

補助金制度を利用したいと思っている人は、

標準仕様でスタンダードレベルの工務店で

建築し、当たればラッキーくらいに考え、

計画を進めるのが良いかなと思いますよ。

 

 

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