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『坪単価』マジックの恐さ

From:新松尊英@札幌住まいのFP相談窓口

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自炊をほとんどしません、私。

基本的には何かを買って持ち帰り、

家で食べるというスタイルです。

 

したとしてもチャーハンを炒めるとか、

パスタは茹でるがソースはお湯で温めて

ムニュ~っとかけるだけ…

こんな具合なのでスーパーへ行っても、

商品の良し悪しなんてわかりません。

特にお肉や野菜などは

「どれを選んでいいかわからない!」

状況に陥ります。

そんなときには100g単価表示で、

「安いからコレでいいか!」みたいな

感じで選ぶことも多々あります。

残念ながら、肉の良し悪しがわかる程の

味覚を持ち合わせていないので…

それで満足しちゃっていますね。

【家づくりにも単価表示がある?】

家にも“坪単価”という単価表示がある

のですが、聞いた事はありますか?

坪単価とは、その名の通り、

広さ1坪(たたみ2枚、3.31㎡)あたりの

単価がいくらするのか?を表すものです。

例えば…

35坪の家が2,100万円だったとしたら

2,100万円÷35坪=60万円となり、

坪単価は60万円ということになります。

一方で同じく2,100万円ですが、

家の広さが30坪しかない場合は、

2,100万円÷30坪=70万円となります。

同じ35坪の家なら、

坪単価60万円→2,100万円

坪単価70万円→2,450万円

となりますから、つまり…

坪単価が低い方が、

家を安く建てれる事になりますよね。

なので、その会社の建物が

「高い」か「安い」かを“判断する基準”

のような扱いをされています。

【坪単価の定義とは??】

実は住宅営業をしていた時、一番聞かれ

たくない質問、それが『坪単価いくら?』

という質問でした。

なぜ嫌だったかというと…

『坪単価の定義』というものがなく、

それぞれの会社によって説明が

違うからです。

おおまかな定義は説明した通りですが、

この情報だけでは不十分なのです。

何が不十分なのか、3つに分けてご説明

しますね。

 

1.消費税は含まれているのか

先程の例で352,100万円の家でしたが、

仮にそれが“税抜き”だった場合、消費税

を含めると168万円プラスの2,268万円に

なります。

つまり坪単価は60万円から約65万円へと

5万円”も上がってしまいます。

坪単価が極端に安いハウスメーカーの

チラシを見ると小さく(税抜)と

なっていることがあります。

その部分、注意してくださいね。

2.何が含まれているのか

2,100万円の中には家の設備として、

何まで含まれているかご存知ですか?

「もう住める状態になっている」

という会社もあれば、

「カーテンや照明器具は含みません」

という会社もあります。

さらに、家の外から道路までをつなぐ

給排水設備も“家の外だから”という

理由で坪単価に入れない会社もあります。

このように2,100万円の中に、何が含まれ

ているのか曖昧だと、後から思っていた

以上に追加料金がかかることがあります

ので注意してください。

3.坪数はどこまで含むのか

例えば、家の中の面積(床面積)が30坪、

玄関ポーチが2坪、バルコニーが3坪の

家があるとします。

このとき、どの面積で建物金額を

「割り算」すればよいのでしょう?

この答えも、会社によって異なるんですね。

2,100万円の家を総面積(302335坪)

で割ると、坪単価は60万円ですね。

しかし、床面積30坪で割ると坪単価は

70万円となってしまいます。

ローコスト住宅では、坪単価を安く見せ

たいので、総面積で割り返すことが多い

ですね。

・・・・・・

さて、1.2.3を組み合わせて考えた

場合、同じ建物でもどれだけ坪単価の差が

出ると思いますか?

1.税抜き

2.給排水設備、照明なし

3.総面積割り

の一番安い方法だと60万円ですが、一番

高い算出方法だと約80万円にもなります。

20万円も開きがあるともはや

基準としては使えませんよね。

ですから、坪単価だけで「高い」「安い」を

比較することはお勧めできません。

もちろんすべての会社の計算基準を

横並びにすることで、高い安いを

判断する事は可能ですが…

これはプロの私でもなかなか難しいです。

モデルハウスやオープンハウスへ

行ったときについつい聞いてしまう

坪単価ですが…

あまり信じすぎるのも危険ですから、

注意してくださいね。