4,000万円オーバーの住宅購入

From:新松尊英@札幌住まいのFP相談窓口

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「うわ、高い…」

「でも、このくらいはしますよね…」

 

これは先日、適正なマイホーム購入予算を

診断してほしいと相談に来て頂いた方との

会話の一部です。

 

何の話かというと「土地」の話。

 

その方が今検討している土地は、西区の

JR琴似駅徒歩10分以内という好立地。

 

国家公務員用の集合住宅があるのですが、

そこが売却され、大規模な住宅用地に

なるそうです。

 

その数、約170区画。

 

つまりこれから170軒以上の戸建て住宅が

そのエリアに新築されるということです。

 

かなり大規模ですね。

 

JR琴似駅まで徒歩10分、

土地の広さは約60坪、

新しい造成地なので綺麗な街並み。

 

さて、金額はというと・・・

 

一区画あたり2,000万円~2,300万円に

なるのではないかとの噂です。

 

た、高い~(涙)

 

 

【総予算4,000万円オーバーの住宅購入】

 

好立地ですからね、かなり高いですが

仕方ない金額設定でしょう。

 

ここは『建築条件付きの土地』といって、

ある特定の住宅会社でなければ家を建てる

ことができない条件が付いています。

 

10社住宅メーカーの中から建てる会社

を選ぶことができるのですが、その中には

いわゆるローコストの住宅メーカーはなく、

 

どこの会社にお願いしたとしても、

建物だけで『最低2,200万円』は

軽く超えると思われます。

 

その周辺は地盤もあまり良くないので、

地盤改良工事も入れると2,300万円かなと。

 

会社によっては2,500万円、

場合によっては建物だけで3,000万円を

越えてしまう可能性も十分ありますね。

 

ということは、土地建物の合計金額が

10,000万円以上』になることも・・・

 

言うまでもなく、この金額は

『超』がつくほどの『危険水域』です。

 

 

【適正予算、平均は3,300万円】

 

私はこれまでFP事務所を開業してから

多くの方の予算診断をしてきました。

 

どんな方の予算を診断してきたかと言うと

 

・国家公務員、市職員、小学校教諭

・上場企業のサラリーマン

・ベンチャー企業のサラリーマン

・会社経営者、個人事業主

・お医者さん

・看護師さん

 

など、様々なのですが、適正な予算設定は

2,500万円~3,500万円』の間に収まる

家庭がおおよそ70%になります。

 

中にはそれ以上の金額設定でも問題なく

購入できる方もいるのですが、

全体の15%以下ですね。

 

ざっくり平均を出したところ、当事務所に

相談してくれた方の平均は『3,300万円』。

 

4,000万円オーバーの方は極少数、

10,000万円オーバーの方は23組です。

 

ここから考えるに冒頭の土地を購入し、

家を建てられる人はとても少ないハズ

なのですが・・・

 

そんな資金計画になる宅地が170区画も

売り出されようとしているのです。

 

客観的に見ていても恐ろしいですね~。

 

とはいえ・・・

 

 

【払っていけないこともない】

 

前述の内容と逆行するかもしれませんが、

実は、適正な予算以上の家を購入しても

多くの家庭ではなんとか返済していける

とは思います。

 

適正な予算が3,500万円だった人でも、

1,000万円上乗せした4,500万円の家を

購入して、おそらく払ってはいけます。

 

じゃあ、適正な予算診断ってなんなの?

って話になりそうなのですが。

 

その代償として・・・

 

 

【家を買った為に旅行に行けなくなる】

 

私が考える「適正な予算」とは、

なんとかローンを返済していける

ギリギリの金額ではありません。

 

今の生活水準や、今後どのような人生を

生きていきたいのか理想を聞いた上で

住宅にかけても良い金額が適正な予算です。

 

適正な金額を知らないまま家を購入して

しまい、本来住宅にかけても良い金額を

オーバーしてしまうと住宅以外にかける

お金を削らなければならなくなります。

 

その代表が「旅行」や「趣味」のお金です。

 

子供が独立するまでは、定期的に家族で

温泉旅行やディズニーランドへ行ったり

したいですよね?

 

と、いう質問をすると多くの家族が

YES!』と答えてくれます。

 

「家族仲良く楽しい生活がしたいですね」

「家を買った為に遊びに行けなくなるのは

絶対に嫌です」と、いったふうに。

 

ただ、家にかけるお金が多すぎた結果、

月々の支払いが厳しくなり、旅行の為に

貯めていたお金に手をつけなければ

ならない状況に陥ってしまうのです。

 

旅費の削減だけでは足りず、趣味のお金、

さらには生活費の削減なども必要になる

場合もあるでしょう。

 

家を買った為にこのような状況になるのは

絶対に避けたいところですよね。

 

または・・・

 

 

【奥さんが必要以上に働かないといけない】

 

支出を削ることができないなら、

収入を増やすしかありません。

 

とはいえ、ご主人一人で年収を50万円、

100万円増やすのは簡単ではないでしょう。

 

と、なると今働いていない奥様がパートに

出ないといけなかったり、

 

3回を週4回の勤務にしなければ

ならないといったことにもなるのです。

 

せっかく家を購入して、家族と一緒にいる

時間を取りたかったのに住宅ローン返済の

為に長時間働かないといけなくなるのは

本末転倒ですよね。

 

もしくは・・・

 

 

【大学進学には奨学金を使うことになる】

 

住宅ローンを多く借りてしまった為に、

子どもの大学費用を貯蓄できなくなって

しまった結果、子どもに学費を肩代わり

させなければならなくなるかもしれません。

 

多くの親御さんに

「お子様の教育進路について、どう考えて

いますか?」と聞くと、

 

「あまり今のところ考えていません。

ただ、子どもが行きたいと言う進学先には

行かせてあげたいと考えています」

 

こう答えてくれる人がとても多いのですが、

十分な教育費を貯蓄できなければ、それを

叶えてあげられないかもしれません。

 

結局、家族の誰かにしわ寄せくるのです。

 

こんな未来、あなたはどう思いますか?

 

・・・・・・

 

ローンの返済ができなくなり、結果として

家を手放さなければならなくなる家庭は、

28組に1組と言われています。

 

3.5%です。

 

しかし、ローンの返済が厳しく、現在の

生活水準を下げることになってしまった

家庭はこの何倍にもなるでしょう。

 

決して他人事ではないのです。

あなたもそうはなりたくありませんよね?

 

だからこそ、家を購入する時に

最初にするべきことは、

 

現在の生活水準を下げる事なく、

実現したい人生を送れるための

『適正な予算の診断』なのです。

 

これから家づくりをされる方はこのことを

忘れないようにしてくださいね。

 

 

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新松 尊英
札幌住まいのFP相談窓口代表。札幌で住宅会社の営業マンとして働いた後、中立的な第三者立場から住宅購入の相談ができる仕組みを確立するために独立。

保険や住宅を売ることを目的にせず、有料で相談を受けている住宅購入専門のファイナンシャルプランナー。そのスタイルが支持され、札幌市近郊を中心に累計1,000件以上の住宅コンサルティングをおこなっている。