世界のお金持ちは何を考えているのか?

From:新松尊英@札幌住まいのFP相談窓口

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2019年も残すところあとわずか・・・

 

先日、流行語大賞も決まりましたね。

 

大賞にはラグビー日本代表チームの

スローガン「ONE TEAM(ワンチーム)」

が選ばれたみたいです。

 

その他の流行語には、

 

プロゴルファー渋野日向子選手の

「スマイリングシンデレラ」、

大流行のタピオカドリンクを飲む

「タピる」、

令和元年ということで

「令和(ヒネリなし、そのまんま…)」

 

何なら今年の漢字は「令」。

なんだよ、、、つまらないなぁ…

 

まあ、色々とあった一年でしたね。

 

個人的には『年金2000万円問題』関連で

何か入ってくるかなと思ったのですが、

流行語には全く入りませんでしたね。

 

ただ、この問題があったからこそ、

2019年は資産運用や投資を本気で

考え始めた人が増えたと思います。

 

令和元年が『資産運用元年』に

なった人も多いのではないですか?

 

 

お金持ちはどんな投資をしてる?

 

先月あるビジネスパートナーの紹介で、

東京の丸の内で開催されたセミナーに

参加し、お金の勉強をしてきました。

 

セミナーの内容は、

『世界のお金持ちはどんな投資をしてる?』

です。

 

講師は“ピクテ”という投資会社の方でした。

 

ピクテは、スイスに本社のある会社で、

ワールドビジネスサテライトのコメンテー

ターさんが所属している会社でもあります。

 

ピクテは「超お金持ち」の資産を預かる

巨大な資産運用会社ですから、

 

「その会社が世界の富裕層のお金を

どのように運用をしているのか?」

 

とても興味がありました。

 

「たぶん株、金、不動産で運用しまくって

積極的に資産を増やしにいくのだろう!」

と、思っていたのですが・・・

 

実はそうとも限らないようです。

 

 

増やさなくていいから減らすな

 

このセミナーで一番勉強になったのは、

世界の富裕層は資産運用で自分の資産を

「増やそう」としないということでした。

 

そう、増やそうとしないんです。

よくわかりませんよね?

 

資産運用といえば、お金を増やすために

するものというイメージがありますから。

 

世界の富裕層はピクテの担当者に対し

自分の資産の運用を任せるのですが、

 

「お金を今より増やしてくれ」

とは言わず、

 

「とにかく今より資産を減らさないでくれ」

と、リクエストするのだそうです。

 

増やせ!よりも「減らすな!」

ここ、ポイントですね。

 

この「減らすな!」には

2つの意味が含まれています。

 

 

貨幣価値の下落にそなえろ

 

1つ目の意味は、

 

貨幣価値の下落に伴い、自分の持っている

資産の価値も下落するのを防いでほしいと

いう意味です。

 

例えば100万円貯金していたとしましょう。

 

貯金は何もしなければ100万円以下には

ならないのでリスクがないように感じます。

 

しかし、世の中の物価が上がってしまうと

相対的に100万円の価値が減ってしまうと

いうことになります。

 

例えば2019年に100万円で買えた車が、

2020年には101万円に値上がりしたら?

 

これは物価が上がったという意味の他に、

100万円そのものの価値が減ってしまった

ということも意味しています。

 

その時代の資産価値に合わせて、

現在ある資産価値を守って欲しい。

 

増やさなくていいから、資産を守るために

『手堅い運用』をしてほしい。

 

こうリクエストをされるそうです。

 

 

マイナスを取り戻すのは大変だ

 

もう一つの「減らすな!」の意味は、

これだからです。

 

「ローリスク・ローリターン」

→危険性は低いが、利益も低い

「ハイリスク・ハイリターン」

→大きな利益を得るには大きな危険が伴う

 

この言葉を聞いたことはあるでしょうか?

 

運用の世界において、

この言葉に例外はありません。

 

危険性が低いのに大きな利益を得られれば

それは最高にハッピーなのですが、

残念ながらそういったことはありません。

 

もしあるとしたら詐欺の可能性が

極めて高いですね。

 

さて・・・

 

世界のお金持ちは、

ハイリスク・ハイリターンよりも

ローリスク・ローリターンを好むようです。

 

なんかイメージと違いませんか?

 

私はお金持ちになるほど、

欲深く豪快にリターンを狙いにいくものと

勝手にイメージしていました。

 

しかし、現実的にはローリスクを選ぶ。

 

なぜなら、一度減ったものを戻すには、

想像以上の成果が必要だからです。

 

例えば、

100だったものが25減りました、

その後25増えました、どうなるでしょう?

 

答えは普通、「100」で元通りですよね?

単純な算数です。

 

しかし、これに「%」がつくことで

計算式は全く変わります。

 

例えば、

 

100万の株が25%下落したら、

【100-(100×25%)=75万円】

となりますよね?

 

その後、元の100万に復活させるのに

そこから25%上昇したとしましょう。

 

その時の計算式はこうなります。

 

【75+(75×25%)=約94万円!】

25%の上昇では6万円も足りません。

 

実は最初に出てしまった25%の損失を

埋めるためには、

 

【75+(75×33%)=約100万円】

33%もの上昇パワーが必要になるのです。

 

この事から一度失ったお金を取り戻すのは、

思った以上に大変なのがわかりますよね。

 

世界の富裕層はこれを十分理解しており、

とにかく大きく資金を減らす運用が嫌い。

 

積極的に増やさなくていいから、

減らさない運用を心がけてほしいと

リクエストしているというのです。

 

このことを理解しておくのは、

資産運用をする上で超重要なことですね。

 

 

資産運用で夢を見すぎでは?

 

一方で資産運用元年になる初心者の方は、

リスクを取りすぎている傾向があります。

 

最近は、つみたてNISAやiDeCoの相談を

受けることが増えてきましたが、

 

本やネットで情報収集をしている人は

上手くいけば資金が3倍、4倍になる

可能性があるものの、

 

20年後25%の確率で元本割れする

可能性もあるような積極的な運用を

している人が実は目立ちます。

 

やはり資産運用をする上では、

『上昇』に目が行きがちであり、

『下落』について目を背ける傾向が

ありますからね。

 

もちろんそれが結果的にベストな

運用だったと思える可能性もあります。

 

しかし、あまりにもリターンを求め、

リスクを取りすぎるのはギャンブルです。

 

資産運用をする上で考えるのは、

リターンももちろん重要なのですが、

 

それ以上にリスク(危険性)を

優先すべきでしょう。

 

特に、私も含めて億万長者ではない

“普通の人”にとっては。

 

今年資産運用を始められた人も、

来年こそは!と思っている人も、

このことは超重要ですからね。

 

肝に銘じておきましょう。

 

 

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新松 尊英
札幌住まいのFP相談窓口代表。札幌で住宅会社の営業マンとして働いた後、中立的な第三者立場から住宅購入の相談ができる仕組みを確立するために独立。

保険や住宅を売ることを目的にせず、有料で相談を受けている住宅購入専門のファイナンシャルプランナー。そのスタイルが支持され、札幌市近郊を中心に累計1,000件以上の住宅コンサルティングをおこなっている。