倒産する会社の共通点とは?

From:新松尊英@札幌住まいのFP相談窓口

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格安旅行会社の『てるみくらぶ』が

倒産しましたね。

 

あまり旅行へ行かないので、正直、私は

このニュースで初めて『てるみくらぶ』

の存在を知りました。

 

てるみくらぶ

 

それにしても、このニュースを見て、

「うわ、ひどいなぁ・・・」

と、思ってしまいましたね。

 

既にツアーに申込み、代金を払った人への

返金率は、ぼぼ0に近い。

 

海外に行ったは良いけど、ホテルの

チェックインができず、路頭に迷っている

ツアー客もいるらしいですよ。

 

帰りの航空券も発券できず、自力で再度、

航空券を手配して帰ってこないといけない。

 

そして・・・

 

あと数日で社会人としてデビューする

はずだった内定者を3月に内定取消…

その数、50人。

 

3月末に内定取り消しされた人の中には

既に地方から東京へ引っ越してきた人も

おり、このままだと家賃が払えないと

なげいている人もいるみたいです。

 

かわいそうとしか言えません・・・

 

 

【倒産の予兆】

 

てるみくらぶの倒産について、少し前から

“前触れ”はあったみたいですね。

 

会社の経営、特に資金繰りが厳しく、

「現金一括入金キャンペーン」などをして

なんとか資金繰りをしていたらしいです。

 

どの業界であれ、このような会社は

とても危険ですね。

 

もちろん住宅会社でも、現金払いの際に

 

「とりあえず全額払ってください、

それからじゃないと家建てられません」

 

なんて会社は危なすぎるので、

絶対にお願いしてはいけませんね。

 

このように、このてるみくらぶの事例から

住宅購入においても学べることがあります

ので、今日はそれをお伝えしますね。

 

 

【『安い!』にはわけがある】

 

まず他社と比べ、圧倒的に『安い』のには

それなりの理由があるということです。

 

決して綺麗とは言えないホテルや、

買い物に便利な中心部でなく郊外のホテル

を手配されていることもあると聞きました。

 

人件費を抑える為に人員を少なくした結果、

十分なサポートが受けられないなどの

不満を持つ人もいたそうです。

 

これを住宅に置き換えてみると・・・

 

安売りをする為に『安かろう悪かろう』の

部材を隠れて使われていたり、

 

安い金額で工事を請け負ってくれる業者を

使うことで、金額は安くなるものの、

建物の出来が雑で、しっかりしていない。

 

こんなことが多くの現場で起こっています。

 

また、建てた後に不具合が発生し、電話で

メンテナンスをお願いしたにも関わらず、

一向に来てくれない事例も良く聞きます。

 

これは、メンテナンスに必要な人件費や

メンテナンス費用をしっかり契約時に

頂けていないことが理由ですね。

 

住宅価格には、実はこのように建てた後に

必要になる経費も含まれているのです。

 

 

【安さが売りの会社は、競合が現れると…】

 

企業は生きていく為に、その企業にしか

できない『強み』が必要です。

 

・どこの会社よりもデザイン力がある

・断熱性能ならどこにも負けません

・お客様を満足させる丁寧な対応がウリ

 

札幌には300以上の建築会社がありますが、

それぞれがお客様に強みをアピールして

契約を取ろうと頑張っています。

 

その中で、『安さ』だけが強みになって

しまっている会社もあります。

 

「地域で一番『安く』建てられます!」

 

このような会社ですね。

 

一見、安いのだから買う側としては

嬉しく思うかもしれません。

 

安さは、もちろん強みではありますが

注意しなければならないこともあります。

 

それは、

もっと『安い』会社が現れたとき、

その会社の強みはなくなってしまう!

ということです。

 

安さがウリの会社は、安さで対抗されたら

さらに安い価格で勝負するしかありません。

 

その結果、価格競争、つまりは利益の

削りあい合戦のようになってしまい、

契約が取れても儲けがないという状況に

陥ってしまいます。

 

こうなってしまうと、家を建てる契約は

取れるものの、利益が出ないので会社を

存続していくことが難しくなります。

 

結果として、倒産の危機を迎えるという

流れになってしまうのですね。

 

『てるみくらぶ』も旅行業界の価格競争が

激しくなり、利益の削り合いになった結果、

資金繰りが厳しくなったと報道されてます。

 

 

【倒産する会社の特徴】

 

「契約が取れないから倒産する」

 

このように倒産する会社の特徴を理解して

いる方も多いのですが、これは間違いです。

 

『てるみくらぶ』も数か月先まで

数えきれない契約を取っていましたが

倒産してしまいました。

 

本当に会社が倒産する理由は、

『適正な利益が取れていない』からです。

 

とりあえず契約は取れたけど、

旅行にかかる原価や広告費、人件費を

加味した時にまったく儲けが出ない。

 

これでは意味がありませんよね。

 

せっかく一生に一度の家を購入したのに、

完成した瞬間にその住宅会社が倒産、

場合によっては、建築中に倒産・・・

 

こうならない為にも安さがウリの会社には

注意が必要ですよ。

 

 

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新松 尊英
札幌住まいのFP相談窓口代表。札幌で住宅会社の営業マンとして働いた後、中立的な第三者立場から住宅購入の相談ができる仕組みを確立するために独立。

保険や住宅を売ることを目的にせず、有料で相談を受けている住宅購入専門のファイナンシャルプランナー。そのスタイルが支持され、札幌市近郊を中心に累計1,000件以上の住宅コンサルティングをおこなっている。