From:新松尊英@札幌住まいのFP相談窓口
先日、SMBCコンシューマーファイナンス
が30代・40代の『金銭感覚について』の
意識調査2017と題した発表をしました。
より具体的に内容をいうと、
『現在の貯蓄金額はいくらか?』
というものです。
調査期間は1月17日~19日、
30歳~49歳の男女計1,000名を対象に
インターネットで匿名で行われたものです。
街頭調査ではなく、ネットで匿名調査の為、
信ぴょう性はかなりありそうですね。
さて、その結果を見てみると・・・
貯蓄額「0万円」、つまり全く貯金なしが
『25.4%』と約4人に1人の割合。
さらに・・・
「1万円~50万円以下」が『28.3%』も。
「0万円」「1万円~50万円以下」の合計、
つまり貯蓄が50万円以下と回答した人が
『53.7%』もいることがわかりました。
あなたはこの結果を見てどう思いますか?
「やばい、私もだ…」
それとも
「30代で貯蓄50万円もないなんて…」
さて、どちらでしょう??
【なぜ、貯められない?】
その理由をシンプルに考えると、
・収入が少ない
・支出が多い
このどちらかになりますね。
収入より支出が少なければ貯金ができ、
逆なら赤字になるという2パターン。
シンプルな構造です。
ただ、実際のところ、多くの家庭は支出が
多い状態、つまり『使いすぎ』により貯蓄
ができない構造になっています。
その証拠に、私は多くの方の家計を診断
してきましたが、年収400万円の家庭でも
500万円以上貯蓄をしている家庭もあれば、
年収800万円でも貯蓄が50万以下の
家庭もありました。
人は、注意をしないとお金があればある程、
使ってしまう傾向にあるようです。
【貯金ゼロでの住宅購入・・・】
現在は、過去の金利と比べても超低金利と
言える時代です。
その為、ある程度、住宅ローンを組んでも
毎月の返済額が『現在の家賃並み』である
人が結構いるようです。
銀行も以前だと、ある程度自己資金を
利用する人でなければ、住宅ローン審査が
厳しかったのですが、
現在は当たり前のように自己資金ゼロでも
3,000万円以上の住宅ローンが
組めるようになりました。
もちろん、住宅営業マンには
「自己資金がないのに全額ローンを組んで
家なんて買っちゃダメですよ!」
と言ってくれる人なんておらず、むしろ
「みんな、自己資金ゼロで買ってますよ!」
と、いう営業マンがほとんどでしょう。
この流れから
「自己資金なくてもOKならイケるな!」
「家賃払ってるくらいなら、家買うか!?」
と、自己資金ゼロでの住宅購入をして
しまう家庭が多いのですね。
これ、とても危ないことですよ。
【自己資金ゼロで家が買える!の落とし穴】
ここで注意していただきたいのですが・・・
『自己資金ゼロでの住宅購入』と
『貯蓄額ゼロでの住宅購入』は
似ているようですが、全く違いますよ。
ここには注意が必要です。
結論を言うと、
『自己資金ゼロでの住宅購入』については
私は問題ないと思っています。
が、『貯蓄額ゼロでの住宅購入』は危ない…
・・・・・・
『自己資金ゼロでの住宅購入』とは、
例えば、貯金が200万円あるにも関わらず、
購入金額3,000万円に対して資金を
『住宅ローン3,000万、頭金0円』
で購入することです。
貯金はあるが、それを住宅購入には当てず
全額住宅ローンを利用し、頭金(自己資金)
は入れないという選択です。
貯金は、今後何かあった時の為に取って
おきたいから、あえて全額住宅ローンを
使いましょう!という選択ですね。
・・・・・・
一方、『貯蓄額ゼロでの住宅購入』とは、
同じく3,000万円の購入予算を
『住宅ローン3,000万円、頭金0円』
で購入はするのですが、購入後の貯金は
『0円!』という状態を指します。
「貯金がないから、全部ローンだよね」
ってことですね。
「あえて使わない」「ないから使えない」
同じ3,000万円の住宅ローン利用ですが、
意味合いは全く違いますよ。
【万が一のリスクに対応できない】
貯金がないことで一番の問題は、
予期せぬ万が一のことが起きた時に
対処ができなくなることです。
例えば、
・ご主人の会社が倒産してしまった
・事故に合い、入院して収入が途絶えた
・予想以上に新居での生活費がかかる
・まだ乗れると思っていた車が壊れた
などが起こってしまった場合ですね。
これらは貯金があれば一時的に対処できる
問題なのですが、逆に貯金がなければ
どうしないといけなくなるのでしょう?
きっと両親からお金を借りたり、
金利の高いカーローンをさらに組まないと
いけなかったり・・・
できればしたくはないですよね。
だから貯金をすることは大切なんです。
旅行に行く為、車を買う為、家を買う為…
貯金をする目的は様々です。
ただ、それよりも優先的に、
何か不測の事態が起こった時に対応する
ための貯金はしておかないといけません。
【目標は、生活費1年分の貯蓄】
目先の貯蓄目標額としては、
生活費の1年分を目途とするのが良いです。
1年間の生活費さえあれば、もし会社が
倒産しても、リストラにあっても転職する
期間が十分に取れていると言えます。
どうしようもない状況に陥ったとしても
その間に様々な対処方法が検討できます。
・住宅ローン返済費
・水道光熱費
・食費
・子どもの学校にかかる費用
このあたりを洗い出し、自分たちにとって
必要な1年間の生活費を算出してみる。
そして、その金額をどのように貯金して
いけば良いのかの計画を立てる。
家を購入する計画も良いですが、
合わせて貯蓄についても計画しないと
いけませんよ。
正直、考えていて楽しい計画では
ありませんけどね・・・でも大切ですから。
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保険や住宅を売ることを目的にせず、有料で相談を受けている住宅購入専門のファイナンシャルプランナー。そのスタイルが支持され、札幌市近郊を中心に累計1,000件以上の住宅コンサルティングをおこなっている。