あなたはマイホーム購入において
「失敗したいですか??」
もちろん失敗したくないですよね。誰もがそう考えるものです。しかし・・・
現実は失敗だらけ
私は今までで1,000組以上の家づくりに関わってきましたが、ぶっちゃけ・・・
少なからず失敗はあるものです。
例えば、
・ここに収納があれば良かった
・リビングが広すぎた(狭かった)
・ドアの開き方が逆の方が良かった
・ここにコンセント付けておけば良かった
などなど…あげればキリがないですね。
この程度の失敗は大なり小なりあり、「失敗しちゃいました(テヘッ笑)」で施主さんも笑って済ませられます。失敗とはいえ、”致命的”ではなく、我慢できるレベルですからね。
さて、今日の本題。致命的な失敗とは何でしょう?
お金の失敗は致命的
やはり「お金の失敗」は致命的です。
逆を言えば、「お金のことさえ失敗しなければ、他のことは致命的な失敗にはならない」ということができると思います。
コンセントも増やせますし、頑張ればドアも逆開きのものに取り替えることも可能ですからね。
しかし、住宅ローンを借りすぎてしまい、
・生活水準を落とさないといけなくなった
・老後の貯金ができず、心配がたえない
・買いたいものが買えない
・子どもを大学に行かせてあげられない
・パートの回数を増やさないといけない
・残業や休日出勤を積極的にする
・結果的に家族の時間が減ってしまった
このような悩みを抱えている家庭が現在、札幌市内にたくさんいるのです。
単刀直入に原因は「お金」にあるわけで、マイホームはその買い方次第で人生で残る「お金」を大きく左右させます。
最悪の場合、住宅ローンの支払いができず、家を手放さなければならなくなってしまう家庭もあります。

手放した後も住宅ローンが残ってしまい、賃貸アパートの家賃を払いつつ、住宅ローンの返済をしているというかなり厳しい生活を送っている人もいます。
このような住宅ローンを払えなくなる家庭が今後、“確実”に増えていきます。これは「確実に」です、断言できます。
住宅ローンが返済できない割合
月々の住宅ローンの返済が厳しく、家を手放さなければならなくなってしまう家庭の割合を聞いたことがありますか?
200組に1組くらい?
100組に1組?
50組に1組?
30組に1組?
10組に1組・・・
答えは、
28組に1組が破綻
マイホーム購入をした方のうち、約3.5%が住宅ローンを払うことができず、家を手放しています。
※任意売却という自分の意思で売却を決断する人もいれば、ローンの滞納が膨らみ、裁判所に差し押さえられ競売にかけられるパターンもあります。
さて、割合を見てみてどう思いましたか?
結構多いな、と思いましたか?
そうでもないな、と思いましたか?
受ける印象は、様々だと思います。
しかし、問題なのはこれから。この住宅ローン破綻をする確率が今後、確実に増えていきます。あまり断言するのは良くないことですが、断言できるほどの理由が2つあります。
1つ目の理由は、これです。
銀行がお金貸しすぎ
一昔前に比べ、銀行がお金を貸しすぎです。本当に貸しすぎなんですよ。
あなたは「夢のマイホーム」と言われていた時代があったのをご存知ですか?
「夢の」ってつく理由は、憧れという意味ももちろんありますが、そもそも昔は住宅ローンを借りることがなかなかできなかったから「夢」なのです。
約10年前までは、そこそこの勤め先で、そこそこ年収があって、そこそこ貯金がないと、住宅ローンの審査が通りませんでした。自己資金(預貯金)が200万円あっても住宅ローンを組めませんでしたからね。
例えば、3000万円のマイホームなら、最低でも300万円くらいは現金がないとローンを組めなかったんです。
融資額が総予算の9割まで!(最低でも1割は現金入れてね)
とか制限もありましたので。
それが5年~7年くらい前から頭金0円(貯金0円)でも住宅ローンが組めるようになったんです。
いわゆる『フルローン』ってやつですね。
更にフルローンではなくオーバーローン、つまり「家具、家電、引越し費用」など土地建物以外の費用まで貸してくれるように最近の銀行はなりました。
昔は転職をしたら“3年”は住宅ローンを組むことができなかったのに、今は転職後すぐにでも借りれる銀行もたくさん出てきました。
※転職に対する時代の変化もありますね
マイホームは、極一部の人しか買えないハードル激高の『夢』だったのですが、今は世帯年収が300万円程あれば、誰でも買えるようになりました。
さあ、これを踏まえて話を戻すと、銀行の審査が厳しかった時代に購入したのにも関わらず、現在3.5%の割合で住宅ローンが払えなくなってしまっているなら、審査ゆるゆるで購入した人が増えてきたこれからの時代はより支払いが厳しくなる家庭が多くなるのは想像がつきますね。
確かに、今は超低金利です。
ただ、低金利を理由にみんながマイホームを買えるだけの経済力があるかと言えば、それは違うんですよね。
終身雇用の破綻、働き方改革
2つ目は、「終身雇用制度の破綻」「働き方改革」これらによって将来的に年収が下がる人がボロボロ増えてくるからです。
経団連の会長、トヨタの社長が、
「終身雇用を守っていくのは厳しい・・・」
と発言したのは衝撃的でした。
日本は終身雇用が『当たり前』みたいな雰囲気だったのですが、経団連の会長がそれを否定してしまった。
終身雇用は確約されません。
また、働き方改革で残業ができなくなり、年収がガクッと下がる人が続出していることも見逃せません。
NHKのクローズアップ現代という番組で年収1400万だった人が働き方改革により、年収900万円になったと言っていました。約35%の減収です。こうなってしまうとかなり厳しいですね。
元々の収入ベースでは支払いができていた住宅ローンも収入が減った途端に支払いができなくなるパターンは良くあることです。
まとめ
・銀行がお金を貸しすぎている
・収入が減る可能性が高い
これにより将来、家を手放さなければならなくなる家庭が確実に増えるでしょう。
マイホームの最大のデメリットは、簡単に「買換え」や「引越し」ができないことです。
家賃の支払い(住宅ローン返済)が厳しく、安い家賃の家に引っ越ししようとしても容易に引っ越しできません。
マイホーム購入、最大の失敗はやはりお金に関することですから、失敗しないように慎重に進めていくことをオススメしますよ。