一戸建ては老後に不安を感じる…

From:新松尊英@札幌住まいのFP相談窓口

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「マンションよりも一戸建ての方が

BBQもできるし、周りに気を遣わなくて

良いから理想なのですが・・・

 

老後、一戸建てに住んでいけるか不安です」

 

戸建て検討者さんの中には、

このような考えを持っている人が

意外と多いようです。

 

気持ちはわからなくはありません。

 

戸建ての場合、多くの人が不安に思うのは

おそらく『階段』ではないか、と。

 

日当たりを考えたら2階リビングもいいが、

老後、足が弱った時に階段の上り下りが

できるか心配・・・。

 

1階にリビング、2階に寝室を作るが、

2階に上がれなくなったときのために

1階に寝室も作りたい・・・。

 

このように老後を考えた間取りを

検討される方がとても多く、

 

【1階】

リビング、ダイニング、キッチン

お風呂、洗面所、トイレ

客間兼将来の寝室

 

【2階】

寝室、WICL

子ども部屋2つ

 

このような間取りになるのがほとんどです。

 

多くの人にそこそこ満足してもらうため、

建売住宅のほとんどがこの間取りになって

いると思いますし、

 

注文住宅でも、この間取りが最も多い

希望、条件になっています。

 

これから50年前後住むかもしれない

マイホームですからね、将来のことを

考えて建てるのは当然でしょう。

 

ただ・・・

 

この考えに凝り固まりすぎてしまうと

土地探しの選択肢が減ってしまったり、

しっかりと太陽光が入る間取りにならない

という弊害が出てしまう可能性もあります。

 

ということで、今回は戸建ての老後問題に

ついて個人的な見解をお伝えします。

 

あくまで個人的な意見ではありますが、

あなたの不安を少しでも取り除くことが

できればと思います。

 

 

まず大前提として・・・

 

北海道、札幌近郊に住んでいると、

想像がつきづらいかもしれませんが・・・

 

日本には2階、または3階リビングに

住んでいる高齢者が、実はめちゃくちゃ

いるということを忘れてはいけません。

 

私は以前、FPの勉強をしにいった1年間、

東京に住んでいたことがあります。

 

東京23区の中で一番行ったことがない

ランキング1位の「板橋区」という下町に

住んでいたのですが、

 

下町とはいえ、そこは東京ですから、

15~20坪の土地に3階建てや4階建ての

家がザラに建っていました。

 

札幌では考えられませんよね?

 

最低でも30坪くらい土地があれば、

2階建てで抑えられる家づくりも、

 

15~20坪の土地となると、

必然的に3~4階建てになってしまい、

 

結果的に2階、3階にリビングがある家

というのがスタンダードになっています。

 

こういった家から出てくる人の中には

とてもご高齢の方も多かったため、

やはり住めないことはないと感じました。

 

札幌でも30年前くらいに建てられた家で、

 

『1階が車庫、外階段で2階まで上がり、

2階に玄関がある。必然的に2階、3階が

リビングになりそこで生活している家』

 

こういう家に住んでいる高齢者を

よく見かけますしね。

 

北海道では外階段は冬に凍ってしまい、

滑りやすくなってしまう可能性もあるので

この設計は危ないと個人的には思いますが、

 

一方で家の中にある階段は凍りつくことも

ありませんから、外階段と比べればとても

住みやすい家であるのは間違いありません。

 

比較対象を日本全国にすると、老後でも

「住めないことはない」というのが

理解してもらえるのではないでしょうか?

 

 

筋肉がおとろえる

 

新型コロナウイルスの影響から、

ジムが閉鎖になり2ヶ月程運動することが

できなかった私ですが、

 

その期間に、完全に身体がおとろえました。

 

筋肉は落ち、心肺機能も確実におとろえた

と感じています。

 

やはり定期的な運動が人間には必要だと

改めて思い知りました。

 

上記は私の体験ですが、

これは老後にも当てはまります。

 

つまり、階段を日常的に上っているうちは

筋肉もその環境に適した筋肉となりますが、

 

逆に一切、階段の上り下りや歩行運動を

することがなくなると、人間の足腰は

一気におとろえるということです。

 

以前、TVで見たのですが・・・

 

「老人ホームの入居体験にいった母が

一週間、車椅子生活を体験した結果、

車椅子から立ち上がれなくなってしまい、

結果的に老人ホームに入居せざるを

得なくなってしまった」

 

という番組がやっていました。

 

一週間でこの結果です。

 

これを見て

「あえて家の中に運動ができる環境を

作っておくのも悪い選択肢ではない」

「人は環境に合わせて生きていける」

と思うようになりましたね。

 

 

階段だけで大丈夫?

 

多くの人が老後の生活で問題視するのは

やはり「階段」なのですが、階段だけ

解決できればそれでOKでしょうか?

 

本気で老後生活を考えるなら、例えば、

 

・車椅子での生活を考えた廊下の幅

・段差を一切なくしたバリアフリー設計

・トイレ、風呂も車椅子で入れるような

大きさにする

・病院が近い場所

 

こんなことも考えないといけないですよね。

 

今は宅配で食材を届けてもらえたり、

病院までタクシーで行ったりすることも

できると思いますが、

 

「室内からタクシーまで歩かないと」

「では病院内で歩けるのか?」

 

こんな感じで本気で将来を考えだしたら

キリがないと個人的には思います。

 

本当に老後を考えた家づくりをするなら、

階段の問題を解決するだけでは、

中途半端な感じだと思います。

 

 

私ならこうする

 

すべての問題を解決した家づくりは

なかなかできるものではありませんし、

 

老後になるまで30年程度あるのですから、

個人的には「今」を大切に、生活しやすい

家を建てることをオススメしたいですね。

 

「あまり神経質に老後のことを考えた

家づくりはしなくていいのでは?」

ということです。

 

ただ、それでも気になるのであれば、

私ならこうするというポイントがあるので

参考にしてもらえたらと思います。

 

まず階段の上り下りをしやすくするため、

階段の段数を増やして緩やかにしたり、

階段の途中に踊り場を作って休憩できる

ようにするのがオススメです。

 

今の一戸建ての階段は通常『15段』で

上がり切ることが多いのですが、

 

例えばこれを16段や17段にすることで

一段毎の高さを低くすることができます。

 

実際歩いてみると上りやすさの違いを

かなり感じます。

 

必然的に上り下りしやすくなりますし、

途中に踊り場をつくったり、手すりを

握りやすいものにすれば、高齢者でも

かなり上りやすい階段になると思います。

 

また、将来的にエレベーターを設置できる

ように設計しておくのも良いと思います。

 

1階と2階、上下同じ位置に納戸などを

つくっておけば、将来そこにエレベーター

を設置することもできるでしょう。

 

気になるなら住宅会社の設計の人に

その旨相談してみるといいと思います。

 

また、そこまで心配なら思い切って

平屋(1階建て)を建てたら?とも

思います。

 

仮に将来、2階に上がれないとなるなら

2階はそれ以降全く使わないスペースに

なってしまいますよね?

 

それなら階段が元々ない平屋を思い切って

最初から建ててしまえばいいのでは?と。

 

一般的な2階建てを建てるよりも平屋は

建築コストも高く、広い土地も必要なので

コストがかかる傾向もありますが、

 

家の大きさをサイズダウンすることで

建築費用を抑えることもできますからね。

 

もし、どうしても心配なら思い切って

選択肢に入れてみるのも良いと思いますよ。

 

・・・・・・

 

結局はあなたがどのくらい心配しているか

次第で対応策は変わりますが・・・

 

心配するべきところは、老後の間取りより

老後資金の方かなと思っています。

 

 

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新松 尊英
札幌住まいのFP相談窓口代表。札幌で住宅会社の営業マンとして働いた後、中立的な第三者立場から住宅購入の相談ができる仕組みを確立するために独立。

保険や住宅を売ることを目的にせず、有料で相談を受けている住宅購入専門のファイナンシャルプランナー。そのスタイルが支持され、札幌市近郊を中心に累計1,000件以上の住宅コンサルティングをおこなっている。