From:新松尊英@札幌住まいのFP相談窓口
先日、ある銀行で住宅購入における
お金のセミナー講師をしてきました。
予算の決め方についてお話しをさせて
頂いたのですが、今日はそこでお話しした
内容を一部お伝えしようと思います。
・・・・・・
マイホームが欲しいと思うきっかけは、
人それぞれありますよね。
多いのは、子供ができたことをきっかけに
マイホーム購入を検討し始める方です。
理由としては、まず、
『子どもの泣き声や、遊びまわる音で、
周りの家に迷惑をかけるのではと心配に
なったので、一戸建てを考えました』
と、いった『音』の問題。
そして、もうひとつ。
『今、家賃が710,000円の2LDKに住んで
いるんだけど、手狭になったから3LDKに
引っ越そうと思ったんです。
でも、家賃がすごく高いんですよね・・・
だったら、家賃がもったいないので、
マイホーム買った方が良いかなって…』
と、いう『お金』の問題。
今は2LDKで家賃710,000円なのに、
3LDKに引っ越ししたら家賃100,000円…
それなら、資産となるマイホームを
買った方が良いのでは?と、思う気持ち、
良く分かりますよ。
見出し
マイホーム購入予算、何を基準に?
このような理由からマイホーム購入を
考える時、『現在の家賃』を基準として
購入予算を組み立てる人が多くなるのも
理解できます。
『今、家賃が710,000円で生活していけて
いるから、そのくらいならOKだよね?』
と、いった感じです。。
その他に基準とするものもないので
仕方がないと言えば、仕方ありません。
しかしこれは、全く根拠のない決め方で、
本当に危険な予算の決め方なんです。
今、住居費用に710,000円かけられても、
将来、710,000円かけられるとは限りません。
なぜなら・・・
子育て世代においては、今より確実に、
将来、その他の支出が多くなるからです。
今は家賃に多くのお金をかけられるが、
将来、その他の支出が多くなると、
住宅費用にかけられるお金は減ります。
確実にその他の支出が多くなる、
その具体的な理由をご紹介しますね。
1.学費がかかるようになるから
子供を大学まで行かせるのに、一人あたり
平均1,200万円はかかると言われています。
小学生は比較的、お金がかからない時期
なので、お金を貯めるならこの時期です!
しかし、中学生になると部活や塾などの
学費以外の活動費にお金がかかるように
なります。
高校も公立ではなく私立に通うことになり、
その後、私立の4年制大学へ進学すると、
相当お金がかかるのも想像できますね。
お子様が2人いる家庭であれば、
学費も2倍かかることになりますから、
さらに出費が増えることになります。
2.食費がかかるようになるから
子どもが成長していくと、ご飯を食べる
量が増えますよね。
中学生にもなれば、大人よりもたくさん
食べるでしょう。
外食に行っても、今までは夫婦2人分で
良かったのに3人、4人分とかかります。
量が増える代わりに、質を落として食費を
変えないように…
なんてこともできないでしょうから、
しっかりと考えておかないといけませんね。
3.携帯電話が必要になるから
私は高校生になった時に、初めてPHSを
持ちました。親のお金で。。。
今は何歳くらいから携帯電話を
持たせるのでしょうか?
家計の中の通信費は馬鹿にできませんが、
かといって今の時代に、携帯電話を持た
せない選択も難しいでしょう。
格安スマホなら支出も比較的、
抑えられますが、もし
『周りの友達はiPhone使ってるから、
私もiPhoneが欲しい!
私だけiPhoneじゃなかったら、
仲間ハズレにされちゃうよ・・・(泣)』
こんなおねだりを子供からされたら
親心はどうなるのですかね・・・
4.生命保険料が高くなるから
全員が全員ではありませんが、年齢が高く
なるごとに、保険料が高くなるタイプの
生命保険や医療保険に加入している人は
要注意です。
会社からの福利厚生のような形で、
勧められた保険にそのまま加入している人、
特に公務員さんや上場企業へお勤めの方は
さらに要注意が必要です。
今のうちから、保険料が一生上がらない
タイプのものに見直しができれば
良いのですが・・・
なかなか、差し迫った危険がないので
見直そうと思っている方も少ないですね。
50歳、60歳を過ぎたタイミングで一気に
保険料が上がってきますよ。
防げる支出なら、今の内から防ぐ努力を
しなければなりません。
5.持ち家ならではの費用がかかる
今まで賃貸なら必要なかったのに、
マイホームを持つとかかるようになる
お金があります。
わかりやすいのが、「固定資産税」と
言われる税金です。
土地や建物の所有者にかかる税金ですね。
また、ボイラーや外壁の修理代なども
10年~15年に一度、必要になるので
その為の貯蓄も必要になります。
さらに、賃貸より大きな家に引っ越すこと
が多く、光熱費も高くなる傾向があります。
このあたりを理解せず、住宅購入をして
しまうと、生活水準を下げなければなら
なくなってしまいます。
楽しくありませんよね、そんな生活。
6.家賃補助がなくなるから
一部の方のみ当てはまる内容ですが、
今まで賃貸住宅なら会社からもらえていた
『家賃補助』がマイホームをもった途端、
支給がなくなるという会社が多いですね。
実質、給料の減額です。
新居を購入すると、収入が減ってしまう
のであれば、新居にかけられるお金は
現在の家賃より“下げる”必要があります。
なのに、現在の家賃と同額の予算設定…
これでは、支払いが厳しくなってしまう
のは当然ですよね?
しっかりと家賃補助、加味して考えて
いますか?
・・・・・・
以上6つの理由から、
将来的に支出が大きくなる為、
家賃を基準としたマイホームの
購入予算を設定するのは危険です。
今後、お給料が右肩上がりに増えていく
のが確実であれば問題ありませんが、
なかなかそういった家庭は少ないので、
未来にかかるお金のことも考えた
予算設定をしなければなりません。
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保険や住宅を売ることを目的にせず、有料で相談を受けている住宅購入専門のファイナンシャルプランナー。そのスタイルが支持され、札幌市近郊を中心に累計1,000件以上の住宅コンサルティングをおこなっている。