From:新松尊英@札幌住まいのFP相談窓口
2020年10月5日の日本経済新聞に
「住宅ローンの完済年齢が上昇」
という記事がありました。
住宅ローンの完済年齢の平均、つまり、
ローンを返えし終わる年齢の平均が
『73歳!』になったそうです。
73歳といえば普通は定年退職をしていて
収入は公的年金だけの人がほとんど…。
つまり73歳までローンを払うという事は
年金や貯金を切り崩すことでローン返済を
続けている状態ということですね。
これを聞いてあなたはどう思いますか?
「年金だけで本当に払っていけるのか…」
「払っていけないしょ?働いてないもん」
「身の丈に合わない借金をする人がバカ」
どちらかというと世間では
“否定的”な声が多いようです。
見出し
完済年齢が上昇している原因
一つは、晩婚化により住宅購入時の年齢が
平均37歳→40歳になっていること。
そしてローンの借入額がここ20年間で
約1,000万円も上がっていること。
融資額が増えたことで返済期間が長くなり、
完済年齢の上昇につながっているのです。
確かに当事務所の相談者さんの平均年齢は
35歳~40歳くらいですし、
札幌市内の土地も高くなり続けていて、
建物の価格も値上がりし続けている状態。
日本経済新聞の通りだと感じていました。
住宅購入費を削減する?
かと言って、購入予算を下げるために
激安の中古物件を購入すると、新築よりも
メンテナンス費用がかかります。
数年おきに、数百万単位のリフォームを
しなければならない可能性もあります。
しっかりと断熱もされておらず、
非効率なボイラーを使っていれば、
水道光熱費も莫大なものになるでしょう。
ローンの支払いは負担が少ないが、
光熱費の負担がマジで大きすぎる・・・。
適正な金額の範囲内でマイホーム購入を
するべきですが削減にも限界があります。
結果的に、完済年齢上昇の流れは
今後も継続すると思います。
退職後も住宅ローンを返済しつづける
高齢者がどんどん増えていきそうですね。
個人的な意見
「73歳だろうが、80歳だろうが、
返済できる計画ならいいんじゃない?」
これが住宅購入FPである私の意見です。
何歳で返済完了になるかどうかは関係なく、
要するに「返済できるか、できないか?」
が重要です。
仮に30歳で35年ローンを組み、
計画的には65歳までに返済が完了する
予定だったとしても、
子どもの学費がかかるタイミングで
ローンが払えなくなってしまったり、
金利変動が要因で毎月の返済額が増加し、
ローンが返せなくなる家計もあります。
いくら若くても、
いくら年収が高くても、
いくら貯金がたくさんあったとしても、
身の丈に合わない住宅購入、
住宅ローン返済計画を立ててしまうと、
当初の完済予定年齢が65歳だろうが、
ローンの返済ができなくなってしまう
ということです。
逆に老後の生活費やローンの返済原資を
定年退職前までにしっかり貯めれていれば、
完済年齢が何歳だろうが問題ありません。
どう返していくのが幸せ?
また無理に急いで60歳、65歳までに
ローンの返済をしてしまおうと考えると、
日々の生活にゆとりがなくなってしまう
可能性もあります。
「贅沢は敵だ!」ではありませんが、
ローンを返すことに必死になってしまい、
旅行にも行かず、外食にも行かず、
楽しい人生をおくるためのお金の使い方が
できないマインドになってしまう。
多額のローンを組んでしまい返済が重く、
「ローンを返すために生きているようだ」
なんて話を聞くこともありますが、
同様にローンの返済を焦り過ぎてしまい、
これまた「ローンを返すために生きている」
状態になってしまうのも良くありません。
返していけるかどうかも大切ですし、
「どう返していくのが幸せなのか?」
を考えるのもとても大切なことなんです。
早めの資金計画を
実はこの日本経済新聞の記事が出てから、
当事務所への問合せが急激に増えました。
私一人でご対応させていただいてますので、
対応できる人数にも限界があり、
コロナ禍で定期的な換気をするため、
一日あたりにお会いできる人数も必然的に
少なくなっています、すみません。
しかし我ながら、この仕事をしていると、
「このあんしんマイホーム資金計画書を
作ってみないことには、返済していけるか
どうかを判断するのは難しいな・・・」
と本当に思います。
資金計画書を作成する前までは
「この家族は問題なく住宅ローンを
返済していけるだろう」と思っていたのに、
いざ資金計画書を作ってみると
「老後までに十分な貯金がたまっておらず、
70歳以降に貯金が尽きてしまう」
このパターンになることが多々あります。
逆に「かなり厳しいだろうな…」と
思っていた家族が問題なく返済していける
パターンになることも何度もありました。
おそらく札幌市内、北海道内で
一番住宅購入における資金計画の
シミュレーションをしている私ですが、
そんな私でも現在の年齢や年収、
貯金額などを聞いただけでは将来に渡って
ローンを返していけるか判断はできません。
生活費やこれからの人生をどのように
過ごしていきたいか次第で資金計画書の
内容は大きく変わります。
やはり住宅購入において一番大切なのは
しっかりした資金計画を立ててから
購入を進めていくことだと思います。
このことに共感していただけるなら、
できるだけ早いタイミングでご相談依頼を
いただければと思います。
住宅会社と打合せを進めてしまっていると
既に手遅れという状態になってしまうかも
しれませんので。
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保険や住宅を売ることを目的にせず、有料で相談を受けている住宅購入専門のファイナンシャルプランナー。そのスタイルが支持され、札幌市近郊を中心に累計1,000件以上の住宅コンサルティングをおこなっている。