私が2021年に入院した話

私は2021年10月に入院をし、手術をしました。

これは7年くらい前からあった胆のうポリープの摘出をするためのものです。※正確には胆のうごと摘出しました、なので今は私の身体に胆のうという臓器はありません

元々は手術をせず、半年に1度のペースで悪化してないか検査へ行っていたのですが、医師から「定期検査も面倒だし、お金もかかるし、そのうちガンになると良くないから、手術して取ってしまえば?」と提案され「そうですね、取りましょう!」と決断しました。

手術を決断した理由は医師が言ったように「定期検査に行くと時間と費用がかかる」「ガン化しないうちに取ってしまおう」という理由もあるのですが、

「FPとして入院を経験することで、検査、入院、手術、通院など費用がどれだけかかるのか体験してみよう」と思ったのが大きかったです。

こういうのは、机上で考えるよりも実体験として入院することで、

・入院にはどれだけお金がかかるのか?

・社会保険でどれだけ保障されるか?

・結果、医療保険は必要なのか?

を本当の意味で理解できると考えました。結果として入院期間は4泊5日でした。

入院前の検査

胆のうの摘出をするにあたり、入院前に「大腸検査」「CT検査」「MRI検査」「心臓の強度検査」「尿、血液検査」などをおこないました。

入院前なので外来扱い、合計2日間かけて色々と検査してもらいました。

それぞれの検査は苦痛ではなかったものの、大腸検査日の朝に飲む下剤のような液体が本当にマズすぎて死にましたね。

1杯目から「おえぇぇ~、無理~」状態なのに8杯以上飲まないといけない・・・これが鬼のように辛かったです。

入院前の2日間にかかった検査費用ですが、自己負担(3割負担)で約28,000円でした。

入院一日目(手術前日)

準備のために手術の前日から入院します。そこまでやることはないのですが翌朝から手術なので前入りし、簡単な検査だけ受けます。

入院生活は本当に暇すぎるので、半沢直樹シリーズの最新版「アルルカンと道化師」を購入してひたすら読んでいました。※クソ面白くて手術どころではありませんでした

ちなみに病室ですが、私は「個室」を選択しまして、1日8,800円(税込)となります。1泊2日だと17,600円になり、4泊5日であれば44,000円です。

個室にしたのは「ひとりの空間が良かった」というのもありますが、やはりどのくらい入院にはお金がかかるのか。

そして個室にはどれだけ価値があるのかを身を持って体験したいと思ったからです。

手術当日

お陰様で手術は成功しました。全身麻酔は初めてでしたが、感覚としては時空を超えてワープ?した感じです。

「注射しますよー、口にマスクしますよー」ってところまで覚えていますが、その後の記憶は全くありません。

とりあえず普段どおり気持ちよく寝ていて、内容は忘れましたが夢も見ましたし、夢の続きが気になるタイミングで「はい、新松さん終わりましたよー」と、起こされた感じです。

「あ、そういえば手術受けてたんだ」こんな感覚でしたね。

術後は時間が経過するにつれて傷口がどんどん痛くなる感覚があり、鎮痛剤を可能な限り投与してもらいました。

思っていたより身体が不自由で、手術後4時間で歩きだすことができると言われていたものの、全然動けません、無理です。

半沢直樹を読む元気、体力、気力もなく、手術日はお腹の痛みと戦っていた感じでした。

手術翌日から

日に日に回復していくのがわかります。空いている時間はリハビリのために廊下を散歩しまくりました。

やはり傷口付近に力が加わるような動作は辛いものの、本当に見る見るうちに回復します。

手術翌日(3日目)には「うわー、このまま1週間は入院だな」と覚悟していたのですが、翌日(4日目)には「明日退院できるんじゃね?」って考えに変わるくらいです。

結果的に入院から5日目の午前中には、自分で会計手続きを済ませ退院しました。

4泊5日でかかった費用ですが、個室費込みで『約150,000円』です。

手術から1週間経過

やはり傷口には痛みはあるのもの、ほぼ普通の生活ができるようになりました。

さすがにジムで筋トレ!とはなりませんが、車の運転も普通にできますし、お客様との商談も余裕でしたね。

月末に検査のため、外来受診へ行き、それが最後の受診となりました。

今回の入院手術費の合計は、

●外来受診(3回)で30,000円ちょっと

●入院手術(4泊5日)で150,000円弱

ですので約180,000円という感じです。

医療保険は必要なのか?

さて、入院手術にかかる費用を自分自身で体感したわけですが、個人的には「民間の医療保険はいらない」と感じました。

約180,000円となかなかの支出ではあるのですが、高額療養費の手続きをするといくらか戻ってきます。

高額療養費で戻ってくる金額を差引きすると、今回の検査、入院、手術、通院での自己負担合計は『約130,000円』だと思います。

これは『高額療養費』という社会保障の制度を上手に活用したからです。

この『高額療養費制度』については、下記のお役立ち情報にて解説しておりますので、ご興味ある方は読んでみてください。

→高額療養費制度を解説します

新松 尊英
札幌住まいのFP相談窓口代表。札幌で住宅会社の営業マンとして働いた後、中立的な第三者立場から住宅購入の相談ができる仕組みを確立するために独立。

保険や住宅を売ることを目的にせず、有料で相談を受けている住宅購入専門のファイナンシャルプランナー。そのスタイルが支持され、札幌市近郊を中心に累計1,000件以上の住宅コンサルティングをおこなっている。

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